地価とは土地の価格{地価・不動産・経済}

すなわち土地の時価ないし売買価格をいう。

土地に価格がつけられるのは、商品経済の発展につれて、私有され商品化されて売買の対象となったからである。

埋立地のように土地が創出される場合には、その生産費用をもとに市場価格が算出されよう。

しかし、土地は本来、再生産不能、移動不能、有限、各土地固有の条件があるから代替不能、減価償却不要、そして消滅せず永久に収益をあげられるという他の商品にはない特性をもっている。

いま一般人の関心の焦点である宅地価格をみると、それは、勤務先の所在地である大都市中心部への交通の便ないし通勤時間の長さに反比例する傾向が強い。

すなわち経済的位置の優れた都心部において高く、周辺部にいくにつれて低くなっている。

この現象を説明しようとするのがこの説である。

これは、地価が、新たに売り出された更地においてまず決定され、それが既成地の地価に波及して都心に及ぶとするものである。

すなわち東京都八王子の奥で更地が供給されると、この限界地においては、土地の生産価格というものは本来ありえないのだから、結局買い手の出しうる最大限の価格が地価を決めることになる。

するとそれが八王子駅により近い地域の地価の評価をあげ、八王子駅前の地価の評価をあげ、吉祥寺駅前の評価をあげて東京都心に及んでいくとみるのである。

これはD・リカードの差額地代説を地価に応用したものといえよう。

この説では、買い手の出しうる最大限の価格がどう決定されるかの説明が困難であるが、それは買い手の所得、財産、可能な借入資金などによって左右されるものといえよう。
update:2010年02月24日